非凡な才能をください。

都心でサラリーマンやってます。書きます。

大人の発達障害についてのメモ

大人の発達障害は気付きにくい。その結果、本人に適切な治療がなされておらず、周囲も適切な支援やサポートをできずにいる。

ほとんどすべての発達障害者は、自分の様々な問題行動や精神疾患は自分の性格や努力不足、また家庭環境やトラウマのせいだと思っています。もともと脳に機能障害があって、それが原因が起きているとは思ってもいない。

発達障害は治療可能で、治療するのに遅すぎるということはありません。克服するのに必要なことは、まず発達障害であることに気づいて、認めて、受け入れること。それから適切な治療を受けて、周囲のサポートを受けることです。

とは言っても、自分でネットの情報で判断して、勝手に発達障害だと思い込むのはよくないです。発達障害の種類も多岐にわたり、同じ症状でも、重症か軽症かも人それぞれ異なるので、まずは疑ったら、診断を受けることがいいです。以下の記事や本に丁寧に大人の発達障害について書かれているので、目を通すことをお勧めします。

以下に記載しているとおり、専門外来を訪れる人たちの中で、およそ6割の人は実際には発達障害ではないと診断されているという事実もあるのです。それだけ対人関係がうまくいかず、生活に支障が出て悩んでいる人がいるということなのですね。

この専門外来を訪れる人たちの中で、ASDと私たちが診断する方はおよそ3割です。ADHDが1割弱ですので、専門外来に発達障害ではないかと訪ねてこられる方々のおよそ6割には違う診断をお伝えしていることになります。グレーゾーンで確定できないけれど、デイケアで様子を見て判断しようという方も、3割の中には含まれます。実感では、確実にASDと私たちが診断する方はせいぜい2割くらいでしょうか。外来総数とデイケア登録者数の落差の大きさもそのためです。

では自分ではASDと思っても、そうではないと私たちがお伝えする方はどういう人たちなのでしょうか。まず強調したいのは、精神科を訪れる方の悩みの大部分が対人関係に関するものということです。発達障害が原因というのはそのうちの一部にすぎませんから、他にはあらゆる精神的な悩みが含まれることになります。中でも目立つのは私たちが社交不安障害と呼ぶものです。元来対人関係に敏感な人が、学校でいじめや学業の失敗などをきっかけに対人接触に不安をもってしまうといった経過が典型的です。ASDの人たちは逆に対人関係には鈍感で、いわば「いつでもどこでも誰にでも」「周りが見えていない」のです。

www.nhk.or.jp

 

発達障害に気づかない大人たち (祥伝社新書 190)

発達障害に気づかない大人たち (祥伝社新書 190)

 

 

 

以降、メモです。発達障害に限らず、自分のために自分で快適な生活を作っていくために必要なことを書きます。

自分の得手不得手を理解する。(対人関係、感情のコントロール、ライフスタイルのコントロール)例えば、社交性を必要とする場所でTPOに適した発言が苦手なら、なぜ苦手なのか?自分の思い通りのライフスタイルを貫くことができないのはどんな時か?テレビや漫画などを優先して夜更かしすることで、わかっていたのに翌日に疲労感を溜めてしまう。

リストを作成するなどして、順序立ててやるべきことをやる。そして信頼を勝ち取る。自分だけの時間と場所を作る。社交の場や職場での人間関係においてパターンを作る。自己主張を控えて、笑顔を作る。どんな時に会話に入りにくいのか?感じたことを伝えた時にうまくいった時のパターンを覚える。疲れたら、一人になり休憩を取るようにする。

自分の欲望に従って生きるのも楽しいが、テレビをダラダラと見続けたり、スマホでどうでも良い情報を追い続けたり、無駄に時間を使うのは思い切ってやめてみよう。そういう無駄な生き方をしている自分に対しても嫌気が指しているではないか。自分の目標や将来ありたい姿に向けて、一生懸命生きてみよう。眠くても疲れていても頑張ってみよう。ただオンとオフはしっかりと切り替えられるようにしよう。

あとは自分に合った仕事を選べたら良いね。それから水をたくさん飲んで、野菜を摂って、炭水化物は取りすぎないようにしよう。カフェインや糖分を毎日取るひとは意識的にやめてみても良いかもしれない。劇的に変わるという人もいる。

継続的な信頼関係やラポールを築くことは難しいかもしれないけど、これもパターンを考えよう。周囲の人が客観的にどう思っているか、自分を客観的にみて、安心感を持って生活できるようになることも必要だ。そのために認知療法が必要になる。

気持ちを整理すること、自分の抱えている問題を整理すること、適切な行動を理解すること、社会スキルを身に着けること。

ベートーヴェンアインシュタインなどの歴史に名を刻んだ方々も発達障害でした。芸能界やスポーツ界にもたくさんいます。発達障害と言っても、どうやって向き合って、幸せになるための方法を考えながら生きていくということが大事です。