非凡な才能をください。

都心でサラリーマンやってます。書きます。

仕事ができなくて、自分が嫌いになり、疲れてしまった時に本を読むのはどうですか。

 タイトルのままですが、仕事が何をやっても上手くいかず、周囲とのコミュニケーションも悪化し、プライベートの生活にも影響が出てきた時の話です。

 その頃は、完全な寝たきりになるまではいかないものの、外に出るのが億劫になり、人に会ってただただ一緒にいて欲しいという欲望はあるのに、コミュニケーションを取りたくないからやっぱり会いたくないという矛盾した感情を持ち、ラインの通知ですら体が反応して疲れてしまうような状態でした。

 

 結論から言うと、考えれば考えるだけ悪循環の思考を辿るので、とにかく少しずつでも悩みや現状を自分なりに文字に書き起こしてみること、また周囲の人に少しずつでも伝えることができれば良かったのかなと思います。またできるのであれば、問題の根本となっている部分に対して、本でインプットして、自分の考え方や思考法を少し変えてみることができれば良かったのかと思います。

 なぜ本でインプットするのがいいのか?体調が悪くなったり、寝たきりになったりした時に、ついついスマホをイジってしまうのが現代の人間だと思うのです。ましてや何に対してもやる気が起こらない時ですら、スマホ片手にゴロゴロしてしまう。本当にこれは危険です。だってインターネットで検索したって、何も悩みの解決には繋がることはないのだから。むしろあなたを傷つけることになります。例えば「コミュニケーション 上手くいかない」とか調べると、検索上位にはSEO対策したアフィリエイトや広告記事がたくさんのくっだらない記事がたくさん表示されます。「コミュニケーションを楽にする10の方法」「人間関係が上手くいかない人の特徴8つ」「コミュニケーションが上手くいかない原因とは?」とかとか。大抵誰が書いたのかもわからず、根拠も記載されておらず、どの記事も同じようなことばかりが記載されています。色々感じる人はいると思います。本当に正しいの?と疑ったり、そうそうこういうことあるよな!と納得したり、抽象的な内容が多いからもっと具体例が欲しい!とか、そういう事例が欲しい訳じゃないんだよな!とかとか。それから自分を安心させたくて、自分に都合のいい記事の内容を探すのに躍起する人もいると思います。けどそれやるんだったら、なんか本の方が安心しませんか?誰が何のために書いているのか明確ですし、抽象化された正しい言葉での表現と理解しやすい具体例がきっと本には書かれてますよ。同じ内容が重複して見つかることもないですし、インターネットという情報の海に溺れることなく、時間を浪費し、精神をすり減らすことも少なくなると思うんです。

 

 わかります。疲れている時はスマホ片手に何もしたくなくて、体を起こすのですら億劫なんですよね。ましてや外に出るのも大変だし。本を読んでも活字が頭に入ってこない状態にまでなっているかも。それから興味や趣味を失ってしまって、映画ですら楽しく見ることができないのに、ましてや本なんて読む気になれないですよ。

 そんな時はどうすればいいか?それは私がどうこう言っていいものでもないと思いますので、参考にしないで欲しいのですが、人それぞれこうしたら良くなったというのがありますから、一回全てを忘れて、自分の本能に従ってみるのがいいのでは。私はお金も時間も永遠にこの状態が続くとして、誰にも迷惑はかけないとして、とにかく自分本位に生きるとしたら今何をする?と考えて、とにかく何もしないで寝ました。そして夜中や夕方、たまにたまたま朝起きて、外に出てみようかなとふらっとしたりしました。

 話が逸れました。疲れてしまった時に本を読むか、インターネットで情報を集めるかでしたね。個人的に本を読むのをお勧めしますが、ただただ情報を適当にひたすらインプットしたい時もありますから、状況に合わせてください。yahoo知恵袋なんか意外と役に立つんですよね。人それぞれ色んなリアルな悩みが書かれていて、それに対して良くも悪くもリアルな回答(それこそ批判的ではあるが、インターネットの世界における客観的な意見でもある)が書かれていて、共感できたり、自分はまだマシな方かもしれないと自信を持つきっかけになったり。

 人って不思議で、悩んでいる時に人の悩みを聞くと落ち着くというか。本気で悩んでいるのは自分だけじゃないんだと気付くことができたり、悩みを聞いて上げることで、自分の存在価値を感じたり、良くも悪くも比べることで安心したり。

 

 ということで、私が疲れてしまった時には、雨宮まみさんの「まじめ生きるって損ですか?」を読んだことがあります。色々なエッセイを書いているライターの雨宮さんが連載コラムで様々な女性の悩み相談をしていたものが書籍化したものです。聞いたことがない方であり、女性の悩み相談について書かれた本を男が読んでもつまらないだろ。。とは思っていたのですが、図書館でオススメされていたのをきっかけに少し読んでみたのですが、これ老若男女いけます。

 

まじめに生きるって損ですか?

まじめに生きるって損ですか?

 

 

cocoloni.jp

 

 女性の悩みといっても、幅広い世代の女性が悩みを相談しているだけで、悩みの根底にある葛藤やそれに向き合う姿勢、また雨宮さんの悩みに対する考え方は、きっと男女関係なく普遍的なものであると思います。例えば、誰からも誕生日を祝ってもらえない人や存在をなかったことにしてほしい人が悩みを相談しています。

 エッセイを書いているだけあって、他人事や綺麗事を言っているだけのように見えてしまう人もおり、合う合わないがあると思いますが、まずは手に取ってみてほしいです。自分はエッセイとか読まないタチではあるのですが、女性の相談内容も雨宮さんの回答も文章が美しくて(さらに表現が面白い!)、読み切ってしまいました。理解できない部分も共感できる部分もたくさんあり、少しずつ考えながら読みました。少しずつ考えることで間接的に自分の気持ちも軽くなりました。(悩みの直接的な解決とはまた別の話。。。ただきっかけになりました!)

 エッセイの中で一部好きな表現を残しておきますね。「世の中っていつの間にこんなに前向きで明るい人こそ正義という雰囲気になってしまったんでしょうね。〜中略〜 でも、前向きで明るい人って、そんなにたくさんいるんでしょうか。みんなが前向きで明るく生きていたら、満員電車の中はあんなに殺気立った雰囲気にならないでしょうし、〜略〜」「正しくなくても愛される資格はある」「努力という言葉はよく使われるようになったが、それでごまかされるようになってしまったものがあるよね。努力という言葉で見えなくなってしまったものを見るようにしないといけないのでは。」とかとか。

 ただ、ここで書くべきことではないと思うのですが、雨宮まみさんの悩み相談で一箇所だけ引っかかるところが。誕生日を誰からも祝ってもらえない人に対して、人間らしさが出ていいですねみたいな回答はすごくいい表現だな、と思ったのです。が、その後に解決策を提示されているところには醒めました。なんか的外れ感があるというか。「今、こうしてお返事を書いていても、「そうじゃなくて!モッtこう、イケてる感じの集団にチヤホヤされながらウェーイ!って感じの誕生日を!過ごしたかったんですよ!」というパッションが伝わってきそうです。」とか「お祝いしれくれたお友達に、言ってみたらどうでしょうか。「すごいリア充みたいな誕生日を一度でいいから過ごしてみたい」って。」...これ違うでしょ!と言いたくなります。フェイスtoフェイスの会話なら話に発展があるから面白いですが、悩みが綴られた文章からみるにウェーイ!とかやりたい訳でもないし、別に祝って欲しい訳ではなくて、誕生日を何気なく当たり前に祝うことができるような関係性を持った友人が欲しいってことではないんじゃないかな、と見えるんです。今時の若い人がみんなウェイ!な感じでもないし、SNSがっつりやってるって訳でもないんです。。。

 総合的に見ると、まあ面白いので読んでみてくださいね!!