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平成男子

東京に暮らしている大学生の日記です。コメントください。

OECD世界各国の病床数ランキングを見て、色々まとめる

 

少子高齢化なんて何年何十年も前から言われている日本の大きな社会問題だけれども、今や日本だけの問題ではありません。

先進諸国(アメリカ、イギリス、ドイツ等等)はもちろんのこと、人口ボーナス期を終えたアジア各国もまた少子高齢化について考えなければならない時である。。。

 

なんてことを書いた記事はウェブ上にたくさんあります。

ググって見ても、出典が書かれていなかったり、事実のあることないことが主張と混じりあってたくさん書かれているなあと思いました。

 

だからWHOやOECDの統計を自分の目で確認してみることにした。

 

目次

 

 

OECD加盟国における人口1000人当たりにおける病床数

 

f:id:muessenwirwollen:20161109175353p:plain

https://data.oecd.org/healtheqt/hospital-beds.htm#indicator-chart

 

 

本当はOECDのサイトをそのまま、ここにぶち込めれば良かったんだけど、そんな技術持ち合せていないので今はスクショの画像で勘弁してください。

 

まず、病床っていうのは英語で言うHospital bedsのことですね。

医療供給体制の大切な要素の一つで、政府が社会保障関連施策を考える上で参考にされます。人口に対して病床数が確保されているということは、ある程度の医療の質が保障されている要因の一つでもあります。

 

 

病床数ランキングの意外性

日本の人口当たりの病床数は最も多く注目に値します。そしてそれに次ぐのが韓国、ロシアである。高齢化の進んでいる日本でベッド数が充実していることは納得できると思いますが、韓国やロシアは意外に思われる方が多いかと思います。

 

一方で、社会福祉が手厚い北欧諸国のフィンランドノルウェーは中位、スウェーデンは下位に位置付けています。このような差異が起こるのはなぜでしょうか。

 

 

各国の事情

これには各国の政策の違いが大きく反映されています。

ロシアの場合、ソ連時代に医療の量的拡充が進められたからです。共産主義国家として医療関連施設のほとんどが国営であり、ソ連解体後も多くの施設がそのまま運営されました。

 

これは日本の場合も少し似ていると言えるでしょう。55年体制という安定した政治の中で、医療供給体制を管理しやすく、医療設備の拡充が図られたためです。

 

韓国では公式に医療観光の振興が進められており、国を挙げて医療体制を充実させるように取り組んでいるという背景が大きな要因でしょう。

 

北欧諸国の場合、医療や介護制度の中で「家族」や「コミュニティ」のサポートを大切にしています。こうした背景から医療機関に完全な委任をする必要がないために病床数がそこまで多くありません。

 

このように各国の政策によって、医療供給体制の要素の一つである病床数はかなりの違いを見せるのです。

 

 

医療の質か?コストか?

 

国の施策はあるにせよ、医療の質を上げるためなら、とにかく病床数を増やした方が良いのではないか?という声が聞こえてきそうです。

 

ところが病床数が多い分だけ、医療コストが増大するのです。そのために日本でも病床数を減らしていこう、という動きがみられます。

 

www.nikkei.com

超高齢化とした社会は今後、医療費増大の一途を辿ることは間違いありません。それをいかに抑えていくか、というのが日本の大きな課題です。

 

そしてもう一つ知っておいて欲しいのが、人口当たりの病床数が多くても必ずしも医療の質が良いとは限らないことです。病床数は医療の質を保障する一つの要因であると前述しましたが、そこだけを見てはいけません。

 

実際にWHOのレポートにおけるロシアの医療状況の評価は高くありません。

http://www.who.int/whr/2000/en/whr00_en.pdf?ua=1

 

各国で少子高齢化が進み、医療費が増大する社会において、多くの国が政策を進め始めたようにコミュニティ(地域)、家族の大切さに振り返ることが大切かもしれません。

 

 

まとめ

・病床数は医療供給体制における質をはかる一要素

・医療制度は制度内の要素から相互的に判断しなければいけない

市場経済が充実し、国が医療や介護制度を整備したとしても、家族や地域を過小評価してはならない