サラリーマンレベル1

自称大手IT企業の入社一年目リーマンの戯言

就活で救われたゆとり世代

f:id:muessenwirwollen:20161015175959j:plain

就活を活動と呼べるか?

「就活なんて、活動と呼ぶに値しないただのゲームみたいなもんだよ。」

 

僕の友人は就職活動の広報が解禁した2016年3月にぶつぶつと文句を言っていた。何に対して文句を言っているのかは、よくわからなかったから黙って話を聞いていた。

 

「俺のゼミの先生が言うんだよ。就職活動なんて言うけれど、活動なんて呼ぶのは大袈裟で、本物の活動っていうのはその言葉通りの意味で「活発に動くこと」だから自発的であるべきだし、イキイキしていなければいけない。俺はこの意見に納得だね。周りが就活を始めるから、友達がインターンに行くから、将来が不安だから企業説明会に行くって社会の慣習に流されてるだけじゃん。そんなの活動なんて呼べないね。」

 

彼は世間で言う二流私立大学に通っている文系学生だ。

(僕からして見れば一流私立大学だが。)

 

「就活仲間だ、就活センターで面接対策だ、とか言ってさ、仕様もない奴らだよ。あいつら平気で話を誇張するし、たまに嘘まで付くやつもいる。日本の受け身の教育システムの中で生きて、大学卒業間際になって「はい、職業を決めてくださーい!」なんていきなり社会の縁の方に押し出される22年間平凡に生きたヤギのうんこみたいな奴らばっかりだろ?知ってるか、ヤギってうんこだけでなくって、体臭だって物凄く臭いんだぜ。」

 

まあ、確かに納得できるところは割とある。

でも未だに彼が何に不満なのかわからなかった。

(彼は学生起業をした訳でもなければ、ベンチャー企業インターンした訳でもなく、特別際立った事をしていた学生でもなかったし。)

 

 

誰にとっての活動?

経団連に加入している大手日系企業の面接は6月1日解禁であった。

つまり6月中旬には、ほとんどの学生は就活を終えているはずだ。

(全国の学生の7割はこの時点で内定を得ている、と確か新聞で見た。)

 

答えから言ってしまえば、僕にとって就活は活動であった。

色んな業界の方々とお話しすることは純粋に面白かったし、集団面接やディスカッションで知り合う学生達とご飯に行ったりすることは楽しかった。

 

二次面接や三次面接では役員と直接じっくりと話す機会もあった。

「何を目標に働かれているんですか?」と聞くと、IR情報に書いてあるようなことを漠然と普通に答える人や真剣に夢や目標について語ってくれる人もいた。こんなクソみたいな質問を聞くなんて馬鹿だっていう人もいるけど、純粋に聞きたいと思ったことを聞くのは実に楽しいことだし、そういう時ってお互いに楽しく会話できると思う。

 

「御社のサービスや製品で個人的に一番好きなものを教えてください。」という質問は一番お気に入りの質問だった。この質問をすることで自分の会社をどれだけ好きか、どれだけ一所懸命に働いているのかということが感じ取れた。長期のプロジェクトで自分が携わってきたプロダクトや流行りのサービスについて、色々と語ってくれた。

 

冷静に考えてみれば凄いことだった。

だって会社側からして見れば、時給換算で何千円という人材を採用のために使っているのだ。どこにでもあるフランチャイズ店のように、僕ら平凡な学生のために、莫大な費用を就職活動にかけているんだ。

 

これは僕らの活動だけではないのだ。会社にとっての活動でもあるのだ。

 

 

 

僕らは救われた。

就職活動を通して、自分と真剣に向き合って、色々と考えさせられた。

仕事とシゴトの違いはなんだろうか真剣に考えてみたり、業界の枠を超えた協業を知って感動したり、CMを一つひとつを見る目が変わったり変わらなかったり。

 

 

ただ終わってみると、色々どうでも良くて。

もっともっと広い視野で周りを見渡してみれば、化物みたいに優秀な奴や大阪大学大学院理学研究科数学専攻みたいな変態がたくさんいて、世界は怖いと思った。

僕だって、大学を休学して、自分でサービス立ち上げてみたり、世界中を放浪してみたり、色々やってみたかった。でも結局ここにあるのは、想いや空っぽの言葉ばかり。

 

 

結局、僕ら平凡な学生はこの活動に救われたのだ。